挨拶

ご同輩の、ご訪問、大歓迎いたします。
「なにごとのおわしますかは知らねどもかたじけなさに涙こぼるる」(西行)
徒然なるままに観想を記しています。

2014年6月11日水曜日

予測とその必要性

気候変動予測の裏側、性能「PCの1万倍」が必要な理由は予測が必要な理由を挙げている。
そしてその精度は急速に高まっている。そこに問題はないのだろうか。精度を上げるための努力(エネルギー)が環境(主体性)とのギャップを拡大しているのではないか。
システムが拡大し、分散管理、リーダーシップの必要性が説かれている。にも拘らず、主体性が最も発揮される説明(仮説の提案)部分から人間性《生きた経験)が排除されている。

このように、生きた経験が反映されない実験の繰り返しは、結果を実証する責任を回避したもので、その付けを後世に残すことになる。
物事は生活の中で生かされて初めて価値が出るのである。
中世、我々日本人は「生活にプラスであるものを善とし、マイナスものもを悪と名付けた」と謂われる。
コンピュータ〈情報システム)は偉大な発明である。
しかし、善用されなければ、人を惑わす圧倒的な力(悪)として働く。
その威力に見合う、意力の涵養が求められる。我々には現在原子力を使い熟す意力が備わっていないことだけは確かなようである。
システムは人工的である。人間の主体性が失われては、暴走するのみである。
システムが善用されるか悪用されるか、その主体性に委ねられている。
気候変動予測の裏側、性能「PCの1万倍」が必要な理由」の要点は以下のとおりである。
  • 気温上昇による降水量の変化や海水面の上昇など、地球温暖化[1]が環境に与える影響は多大なものになると見られている。こうした未来予測で重要な役割を果たすのが「気候変動予測」である。
  • 地球上のデータというのは、地球の大きさや回転、重力、太陽エネルギーの量、陸と海の分布、陸上の植物分布など、地球を構成する基本的な要素である。これらは、観測された最新のデータを利用する。
  • 物理法則は、気候の変化を決める要素となる。
  • 格子ごとにデータを割り当て、方程式を解いて格子内の変化を導き出す。
  • 格子のサイズ(解像度)をなるべく細かくする必要がある。
  • 現在のものは2009年に登場した第2世代で、計算性能を従来の3.2倍に向上させた。1秒間に処理できる計算は131兆回。これは、一般的なパソコン(PC)の1万倍以上である。格子の解像度は50kmで、世界最高レベルを実現している。
  • 地球シミュレータは2015年度、第3世代にリニューアルして、性能が10倍向上する予定である。海洋研究開発機構の地球システム統合モデリング研究チームの河宮未知生・上席研究員は、「性能が高まれば、精密なシミュレーションが可能になり、不確実性の小さい予測が可能になる」と話す。
地球温暖化影響⇒予測する重要な役割⇒「気候変動予測」の構図は判るが、予測結果(⇒気候状況⇒生活状況⇒社会構造)を我々の実際の生活にどう反映させるか、そのシナリオ、仮説が見えない。ビジョンが見えないまま、投資ばかり先行しているように思える。
気候変動が大きければ大きいほど、その予測が必要になる。気候予測の専門家にとって気候変動が大きうなることは飯の種である。それが高じて変動を促進する方向に、エネルギー消費を煽り、予測に合うように社会を誘導するということになりはしないかと危惧することは荒唐無稽なことであろうか。
だって、「原子力村」から「地震予知連」に至るまでの『勝手連』の今までが今までですから。

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