- 欧州統合の大きな理念の一つである域内の「移動の自由」の見直し論議もくすぶり始めた。
- メルケル独首相は8月31日の記者会見で、同国の難民申請が2015年、最大で80万人に達するとの見通しを明らかにしていた。
- EUの協調がなければ、欧州域内の自由な移動を定めている「シェンゲン協定」の見直しを検討する事態もありうる、との認識を示した。
- EUは保護が必要だと認定した難民は受け入れる一方、基準を満たさない不法移民については本国への強制送還も辞さない構えだ。加盟国から欧州委員会に対し、送還しても問題ない「安全国」のリストの作成を求める声が上がっている。
- 独仏英は移民や難民の欧州における第一の到着国になることが多いイタリアとギリシャに、EUが主導する大規模な難民センターを年内に設けるよう求めている。
- 東欧やバルト3国など分担に慎重な国もなお残り、当初は目指していた強制的な割当制度を断念した。
EUが掲げた「移動の自由」を巡って、各国の思惑は異なる。
難民という新たな衝撃に耐えうる秩序を形成できるか、国際社会の試金石となる。
この問題は、対岸の火事ではない。今、押しよせている「爆買い」が、「難民」に替わる可能性は決して低くないのだ。サンゴの密漁にその姿は垣間見ることができる。
この問題は、対岸の火事ではない。今、押しよせている「爆買い」が、「難民」に替わる可能性は決して低くないのだ。サンゴの密漁にその姿は垣間見ることができる。
- 中国マネーが脅かす世界の生態系
- 中国人が買いあさるサンゴ、主産地高知県の困惑 :日本経済新聞
- 特集ワイド:続報真相 中国・サンゴ密漁船団の謎 日中首脳会談当日に急減 - 毎日新聞
- サンゴ密漁船191隻、再び小笠原諸島に 台風通過で :日本経済新聞
- 外国漁船100隻超、小笠原周辺に再接近 密漁警戒 :日本経済新聞
- 東京・小笠原のサンゴ密漁:密漁か、205隻確認 伊豆諸島沖に中国船 - 毎日新聞
- 中国船さんご密漁 地元の漁業に被害も NHKニュース
- 長江の生態系はすでに崩壊している:日経ビジネスオンライン
- 密漁:「宝石サンゴ」根こそぎ 小笠原近海に中国船続々、1日46隻も 上陸恐れる島民 - 毎日新聞
上掲の記事は新しいものから並べた。「爆買い」の裏には、「密漁」の実態があるのだ。
我々もこの問題をどうシェアすることができるか。9.「長江の生態系はすでに崩壊している」が示すことは、内に生き場を失えば、外に活路を求めて、密漁さえも出来なくなれば、難民となること必至だということだ。
難民とは
「人種、宗教、国籍、政治的意見やまたは特定の社会集団に属するなどの理由で、自国にいると迫害を受けるかあるいは迫害を受ける恐れがあるために他国に逃れた」人々と定義されている。今日、難民とは、政治的な迫害のほか、武力紛争や人権侵害などを逃れるために国境を越えて他国に庇護を求めた人々を指すようになっている。 また、紛争などによって住み慣れた家を追われたが、国内にとどまっているかあるいは国境を越えずに避難生活を送っている「国内避難民」も近年増加している。このような人々も、難民と同様に外部からの援助なしには生活できない。適切な援助が実施できなかった場合、これらの人々は国境を越えて難民となり、結局、受け入れ国の政府や国際社会は、より重い負担を強いられることになってしまう。(UNHCR)
9・11の同時多発テロ以降、国際紛争は拡大する一方である。「IT革命」は社会を変革する大きな力となって作用しているが、それが格差を拡大し、貧困や飢餓、環境破壊を引き起こす一因ともなっている。
この変化に適応できない人は「障害者」にならざるを得ない。『IT革命の本質とテロ以後の社会』
経済の停滞と進展するIT革命は社会をを二分し、格差を生み、貧困・飢餓・スラム化などテロの病巣を生み出している。紛争の拡大によって多くの難民がつくり出されている。
ニュースを追いながら、『IT革命の本質とテロ以後の社会』がいうことを検証してみたい。
難民とは
「人種、宗教、国籍、政治的意見やまたは特定の社会集団に属するなどの理由で、自国にいると迫害を受けるかあるいは迫害を受ける恐れがあるために他国に逃れた」人々と定義されている。今日、難民とは、政治的な迫害のほか、武力紛争や人権侵害などを逃れるために国境を越えて他国に庇護を求めた人々を指すようになっている。 また、紛争などによって住み慣れた家を追われたが、国内にとどまっているかあるいは国境を越えずに避難生活を送っている「国内避難民」も近年増加している。このような人々も、難民と同様に外部からの援助なしには生活できない。適切な援助が実施できなかった場合、これらの人々は国境を越えて難民となり、結局、受け入れ国の政府や国際社会は、より重い負担を強いられることになってしまう。(UNHCR)
増え続ける難民
参照元:外務省ホームページ
上掲の資料では2001年の世界の難民の総数は2,570万人である。UNHCRの資料では、2013年3,584万人、認定されていないものを含めると4,288万人であるという。1,000万人強の増加である。9・11の同時多発テロ以降、国際紛争は拡大する一方である。「IT革命」は社会を変革する大きな力となって作用しているが、それが格差を拡大し、貧困や飢餓、環境破壊を引き起こす一因ともなっている。
この変化に適応できない人は「障害者」にならざるを得ない。『IT革命の本質とテロ以後の社会』
経済の停滞と進展するIT革命は社会をを二分し、格差を生み、貧困・飢餓・スラム化などテロの病巣を生み出している。紛争の拡大によって多くの難民がつくり出されている。
ニュースを追いながら、『IT革命の本質とテロ以後の社会』がいうことを検証してみたい。
難民が生まれる状況
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基礎知識として必読資料
- 国際保健通信
- 伊外相「難民受け入れ整備を」…密航船沈没1年 : 国際 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
・ソマリア難民ら360人以上が死亡した事故から1年を迎えた3日、・地中海での難民船沈没としては過去最大級となった事故を受け、伊政府は昨年、救出活動を強化した。だが、毎月約900万ユーロ(約12億3600万円)の費用がかかり、「他国も負担すべきだ」との不満が出ている。 - 2015 焦点・論点/「戦争立法」 中東の視点で見る
・外交は国益を考え、したたかでなくてはなりません。いろんな保険をかけて、やっていく必要があります。日本は1970年代の石油危機後、米国に配慮しながらも、パレスチナ問題で独自の立場をとり、革命後のイランに油田を確保していました。
・今こそ複眼的に世界を見つめて長期的な国益を考え、したたかに振る舞わねばなりません。
・2003年に米国が始めたイラク戦争で、自衛隊をイラクに派遣してから人々の空気が変わりました。私は05年から3年間、カイロを拠点に生活し、学術交流の話でパレスチナの研究者と会合を持った際、よそよそしさを感じました。日本政府が資金援助をするにもかかわらずです。
・軍隊を出すのではなく、人道支援の人を出し、心に触れる支援を強めて、アラブの人々の信頼を回復すべきです。
・レバノンの難民キャンプなどでも日本人はほそぼそと活動していますが、たいへん感謝されています。しかし、圧倒的に数が足りません。帰国後の職の保障がないのも要因です。難民支援がキャリアになるような仕組みづくりが急がれます。 - 金言:国境管理 破綻の先に=西川恵 - 毎日新聞
・今月2日、小型船やボロ船に立すいの余地なく乗り込んで地中海を漂流していたリビア人、エジプト人、シリア人など約6000人が、イタリアなど欧州各国の艦船に相次いで救助された。
・しかし「先進国の道義的責任」を果たしながらも、欧州は、難民・不法移民が殺到する状況が変わらないことにジレンマを感じている。
・2011年の「アラブの春」を引き金に、国家が破綻(リビア、シリア)したり、混乱(エジプト、チュニジアなど)したりして、国境管理が利かない状況になった。このため公然と船を仕立て、数百人、千人単位で続々と押し寄せる。昨年は21万人(陸路を含め)が流入し、今年は4月半ばまでに4万人近い。欧州は中東秩序の崩壊によるグローバル・リスクにさらされている。
- エンドレスウォー:序章 対IS最前線/1(その2止) イスラエル、過ぎた抑止力 - 毎日新聞
- エンドレスウォー:序章 対IS最前線/2 ガザ若者、ハマス批判 対イスラエル、緊張呼ぶ - 毎日新聞
- エンドレスウォー:序章 対IS最前線/3 過激思想、拡散を警戒 イスラエル、予防的摘発強化 - 毎日新聞
- 世界の難民・避難民6千万人 積極的平和主義の安倍政権 受け入れ貢献度は世界100位以下・北アフリカから地中海を渡って欧州を目指すボートピープルは今年に入ってすでに10万人を突破。昨年は約21万8千人がボートで地中海を渡ったが、航海途中で少なくとも3500人が死亡した。
・2001年の米中枢同時テロに続くアフガニスタン戦争、イラク戦争。そして世界金融危機、欧州債務危機。中東の民主化運動「アラブの春」に端を発するリビア内戦、シリア内戦を経て、北アフリカと中東は混乱に陥っている。
・ベルリンの壁を崩壊させた人の自由移動が民主主義と経済を発展させるという理想モデルが膨大なボートピープルの前に足元から崩れようとしている。
・混乱と殺戮を逃れ、秩序と安全を希求する地球規模の大移動が起きている。独裁者フセイン大統領を取り除くためのブッシュ米大統領(当時)のイラク戦争が無秩序というパンドラの箱を開けた。「アラブの春」で独裁による安定より民主化の促進を支持したオバマ大統領の優柔不断が混乱をさらに拡大させてしまった。
・昨年末時点で紛争や迫害を逃れ、家を追われた人の数は5950万人。急増し始めたのはシリア内戦が始まった11年からだ。
・国の人口と比較するとイタリアの6100万人に次いで世界24番目となる。内訳は難民1950万人(前年比280万人増)、国内避難民3820万人(同490万人増)、庇護申請者は180万人(同60万人増)だ。
- ギリシャ問題につづき難民問題でも紛糾! 連帯力を失い、各国がエゴをぶつけ合うEUの惨状
・イタリアとフランスの国境で、難民の押し付け合いが激化している。イタリアから逃げ出してフランスに入ろうとする難民の群れを、フランスの国境警察が力づくで阻止しているのだ。
・今年、地中海経由でやって来た難民は10万2000人
・1990年代に定められたこの協定によれば、難民は最初に入国した国で難民申請、あるいは、亡命申請をしなければならない。難民が他国に移り、そこで申請することは許されない。他の国から来たとわかれば、その難民を、最初に入った国に戻すことができるといった内容だ。
・今年になって半年たらずで、地中海経由でやって来た難民は10万2000人にのぼる。そのほとんどをイタリアが一手に引き受けている状況だ。
・具体的には、イタリアとギリシャの負担を軽減するために、各国が、人口とGDPに応じて一定数の難民を引き取るよう義務付けようというもの。
・難民申請数は、去年が20万件、今年は40~50万になると言われている。
・人口比で見ると、スウェーデン、オーストリア、フランスの方が、ドイツよりも多くの難民を受け入れている計算になる。
・イギリスだけは、いつも通りの特別扱いで、シェンゲン協定にもダブリン協定にも加盟していない。アイルランドとデンマークも同じだ。 - もう一つの欧州危機は、年60万人の難民 | ザ・リバティWeb/The Liberty Web
・日本は、ヨーロッパの難民問題を遠い国の出来事と捉えずに、先進各国とともに手を差し伸べ、国際社会における責任を果たすべきではないだろうか。 - 移民・難民問題が深刻化していくユーロ圏
・人口8000万人のドイツでは、すでに移民が1100万人を占めると言われる。
・難民とは戦争などのため居住地からの避難を余儀なくされた人達だが、最近は中東やアフリカからヨーロッパに来る難民が激増している。
・移民・難民の問題は、EU各国の内部における分裂につながり、かつ加盟国間の摩擦・対立につながっていく危険性を持っている。それがさらに進行すると、ユーロという制度自体の崩壊にも発展しかねない深刻な問題でもある。
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