「1位京大、思考力に評価 人事が選ぶ大学ランキング 徳島大6位・九大9位、地方の国立健闘」日本経済新聞6月16日付は、
《就職・転職支援の日経HRは企業の人事担当者を対象に、新卒社員の出身大学のイメージ調査を実施した。「対人力」や「知力・学力」「独創性」など5項目にまとめ、総合評価が最も高かったのは京都大学だった。2位に神戸大学、3位に大阪市立大学が続き、関西の国公立大学が上位を占めた。採用にあたる人事担当者の評価ランキングは就職活動を気にする受験生の大学選びの参考になりそうだ。》
《人事担当者の評価ランキング = 大学選び》は短絡的な、思考力を欠いた選択だと思うが、思考力の背景には、試行錯誤の経験がある。その経験の豊かさが発想力の豊かさにつながる。
例えば、綺麗に整地され、区画整理された頭と、開墾は不十分であるが、草木が茂り、野鳥や昆虫などの生物が群れ集うそうした滋養豊かな頭との二つがあったとすれば、どちらが豊かな思考力を期待するであろうか。前者の頭は特定の用途には効率的に利用できる。しかし、思考が限定されている。後者は、効率性は未定である。しかし、あらゆる可能性を秘め、思考力を働かせる余地がある。
思考力を豊かにするには、生きた経験をすることである。
そうした意味では受験勉強なるものは思考を効率的にするかもしれないが、思考力は減退させるものと謂える。
ところでICT教育が導入され始めたが、思考力は向上するのであろうか。
その判定は難しいものになるだろう。思考・思考力をどう定義するかに拠るが、思考力は減退するのではないかと個人的には思う。それを思考という重荷からの解放として、進化と評価しているかのようである。もしそうであるなら、パスカルの謂う「人間は考える葦である」といった格言が意味する人間の価値が減退することが進化ということになり、進化の概念を書き換える必要が出てくる。
ところでICT教育が導入され始めたが、思考力は向上するのであろうか。
その判定は難しいものになるだろう。思考・思考力をどう定義するかに拠るが、思考力は減退するのではないかと個人的には思う。それを思考という重荷からの解放として、進化と評価しているかのようである。もしそうであるなら、パスカルの謂う「人間は考える葦である」といった格言が意味する人間の価値が減退することが進化ということになり、進化の概念を書き換える必要が出てくる。
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