挨拶

ご同輩の、ご訪問、大歓迎いたします。
「なにごとのおわしますかは知らねどもかたじけなさに涙こぼるる」(西行)
徒然なるままに観想を記しています。

2014年7月7日月曜日

マタハラなるもの

都議会の「セクハラやじ」に始まる今回の「セクハラ発言」についてまとめてみる。
結論から先に言えば、緊張感の欠如、本末転倒にある。
見栄えをよく、化粧し、ショー化した議会運営にその一因があることは確かである。
全てが集票のためである。選挙も含め、話題中心の、言挙げしやすい人が選ばれ、そうした人が衆目を集める発言をする。手段を選ばず、話題に上ることが一つの成功とするならば、今回の「セクハラやじ」を引きだしたことは、成功事例である。しかし、これを鬼の首でもとったように過去に遡り、喧伝するのは、辟易とする。レベルの低さの露呈である。
兵庫県の県議の「号泣会見」は多くの人の共感を得て、「恥ずかしい」というレッテルが張られそうである。恥ずかしがっているのは誰か、嫌疑を選んだ市民である。同じように「セクハラやじ」は恥ずかしい事なのである。そしてこれは発言を喚起させた関係者全員の問題である。それなのに、誰も恥ずかしがらない。
「村意識」は恥を外部に晒さないように隠蔽した。
しかし「スマート意識」は恥も外聞も気にせず、外部に喧伝していることにも気づかない?
景観・美意識の違いである。昔の唄に「襤褸は着てても、心の錦」とあったがと、しかし、引用するとセクハラにつながりそう・・・。クワバラ、クワバラ

社説:女性蔑視ヤジ 少子化の理由が見えた - 毎日新聞

  • 周囲からは笑い声や拍手まで起こったという。
  • しかも少子化、人口減少というテーマを議論している最中に行われた
  • 結婚、出産、育児を女性の責任としてとらえる風潮だ。「女は産むためのもの」と言わんばかりのヤジにも敏感に反応しない。非難するどころか、笑ったり、盛り上げたりする。
  • 女性議員の数を大幅に増やす必要がある。
  • 蔑視ヤジの被害者側だが、差別にあったら勇気を出して、「ノー」を表明してほしい。
  • 目指すは女性の就任がニュースにならない日、だ。それには、まず政府や国会が、意識改革の旗振り役にふさわしい姿に変わらねばならない。

都議会ヤジ問題 識者に聞く : 大手小町 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

  • ヤジ問題の本質は、「結婚や出産は個人の自由により選択されるべきだ」という認識の欠落が、都議会全体にあったということ。
  • 相手に「差別発言」だと認識してもらうよう丁寧に対話することも、生きやすい社会を作る一歩になる。
  • 都議会では周りにたくさんいたのに、誰が言ったかなかなか特定されなかった。まずそれが問題だったと思う。
  • そんな日本の政治家を選んだのは有権者。自分たちが送り込んだ人たちであることを見直し、自分たちと地続きの問題だと考えるべきではないだろうか。
  • 結婚という個人にとって大事な選択に、知りもしない他人が口を出すことが重大な人権侵害につながるなど、気づいていないのでは。
  • 都議会はハラスメントに対する理解が足りないのではないか。
  • そもそも、女性議員がもっと多ければ、こうしたヤジは出なかったとも思う。

国会ヤジ:「産まないと駄目」に森雅子氏「マタハラだ」 - 毎日新聞

特集ワイド:マスコミ業界、マタハラの実態 - 毎日新聞

  • 「マタハラ」−−妊娠、出産はもちろん、広くは育児中の働く女性へのいやがらせを意味する「マタニティーハラスメント」が論争を巻き起こしている。

0 件のコメント:

コメントを投稿