『危機とサバイバル』以来、レリジエンスなる語にしばしば出会う。
レジリエンスについてまとめてみた。
イノベーターの本棚
変化の時代に不可欠なレジリエンスという概念
- レジリエンスはさまざまな分野で使われる概念ですが、共通しているのは、変化が起こることによって生じる困難に対して、踏み止まり、復元していく能力やプロセスである
- レジリエンスの高い人を「竹」に例えることがあります。
- レジリエンスの構築を考える際には、環境学や心理学などの特定分野の視点だけでなはく、少し概念的な視点を持ち、他の分野での知見を参考にすることが効果的なことだ。
- システム、企業、個人が極度の状況変化に直面したときに、基本的な目的と健全性を維持する力
- 「頑強性との違い」
- 「冗長性との違い」
- 「レジリエンスは元の状態への回復を意味しない、
- 元に戻るだけではなく、より高いレベルに戻る(成長する)
- レジリエンスの多くはシステムを開放し、資源の一部を再構築するために「一定の頻度で適度な」失敗を必要とする
- レジリエントであるには適度な失敗をして、やり方を調整することが必要だ
- 一方で効率的で脆弱でありながら、他方で非効率で頑強であることです。
- 「潜在的機能集団」という性質を取り入れる
- レジリエンスの構築には「システムのダイナミクスと再構築可能性の維持」が不可欠であり、そのためには、
①信頼性の高いフィードバックループ
②ダイナミックな再構築
③固有の対抗メカニズム
④分離可能性
⑤多様性
⑥モジュール構造
⑦単純化
⑧高密度化
といった構造が必要だとしています。 - 都市と熱帯雨林を取り上げて、レジリエンスのために多様性や密集していることの重要性を説いています。
- どのようなシステムにおいてもレジリエンスは「関わる人の意思と情熱、個人およびチームが変化に適応する能力や目的に向かって結集する力」による
- 個人のレジリエンスの要因として、
①楽天的、自信家といった性格的特徴
②自己回復力
③自己統制力
④信仰心
⑤コミュニティ
⑥遺伝 - レジリエンストレーニングの一つとしてマインドフル瞑想のレジリエンス
- レジリエンスは組織やコミュニティの問題と捉え、そのコアになるのが「信頼」と「協力」
①協力と信頼の生まれ方
②リスクを抑制する多様性や寛容さ
③コミュニティの適応能力
④通訳型リーダーの存在
所感:
自然治癒力・信頼の構築・コミュイティソリューションなど、すでに検討された考え方と重複するところが多々ある。参考になった。
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