挨拶

ご同輩の、ご訪問、大歓迎いたします。
「なにごとのおわしますかは知らねどもかたじけなさに涙こぼるる」(西行)
徒然なるままに観想を記しています。

2014年4月25日金曜日

ついに寿命もおカネで買う時代に?

先の稿で「健康であっても病院に行かなければならない。 健やかとは何か」を書いた時、
健康も国の予算次第、金次第ということを疑問視した。
ついに寿命もおカネで買う時代に?」というアーカイブしていた記事を見つけ、意を強くする。
《「富裕層は明るく、よく眠り、転びにくい」》
  • 「豊かな人ほど健康で長生きする」という傾向である。
  • 仮説(1):豊かさが健康に大きく影響している。仮説(2):健康が豊かさに影響する。仮説(3):豊かさと健康の間には直接の因果関係はなく、第3の因子によってもたらされる見せかけの相関である
《健康格差と所得格差の関係とは?》
  • 一方、学歴・所得の低い層ほど健康診断を受けない、という報告が数多くある。
  • ミクロ経済学では健康を「健康資本理論」という考え方で捉える。
  • この理論の意味するところは明解だ。一方、学歴・所得の低い層ほど健康診断を受けない、という報告が数多くある。
《健康に対する「投資」のリターンが高いか低いか》
  • 「健康格差を左右するのは所得ではなく、医学における技術と知識のあり方である」という推論をしている。
  • 医学の進歩のスピードが落ち着いてきた今日、寿命を一年延ばすのに必要な費用と労力は再び極めて大きなものになりつつあり、これが健康格差の拡大要因になっている。
《積極的に運動するのは高学歴・高所得層》
  • 仮に所得格差が今以上に広がらないとしても、健康格差はゆっくり拡大して行くと予想される。
  • 古代より長い間、死と病は人を選ばず、健康と長寿は人類共通の強い願いであった。その普遍的な価値の故に、現代では基本的人権の1つとして日本国憲法にも世界人権宣言にも「生きる権利」が明記されている。しかし今日の健康格差の背景に、「貧困層は努力が空しいので運動よりも喫煙を選び、その結果、早死にする」といった構図があるのであれば、そのような健康格差に社会として、どう取り組んでいくべきなのであろうか。世論における議論の深まりを期待したい。

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