挨拶

ご同輩の、ご訪問、大歓迎いたします。
「なにごとのおわしますかは知らねどもかたじけなさに涙こぼるる」(西行)
徒然なるままに観想を記しています。

2014年4月22日火曜日

健康であっても病院に行かなければならない。 健やかとは何か

《健全な精神》の拠り所、《健全な肉体》が損なわれている。
不健全な精神が不健全な肉体を創る。

厳しい体重制限など要因 「無月経」広がる NHKニュース
  • 女子のトップアスリートの間では生理が止まる「無月経」になる選手が目立ち、
  • 無月経と疲労骨折の関係について「知っている」と答えた女子選手は25%、4分の1にとどまり、選手自身の認識が薄いことも分かりました。
  • 「女性ホルモンの不足から起きるもので、場合によっては選手生命などにも影響する問題だ。
女子選手の無月経 指導者の認識が不十分
高校などの10代の女子スポーツ選手の間で厳しい体重制限などが要因となって生理が止まり、疲労骨折を繰り返すケースが広がっている問題で、学校の指導者の認識が不十分で特に男性の指導者が「セクハラと捉えられかねない」として必要な対策を取れていないことが、NHKの調査で分かりました。
  • 生理が止まる無月経となったうえに疲労骨折を繰り返すケースが広がっている
  • 無月経が疲労骨折の原因の1つになっていることを知っているか尋ねたところ、「知っている」と答えたのは47%と全体の半数以下でした。
  • 「把握していない」と答えた指導者が47%で、半数は、知識を生かしていませんでした。
  • 「プライベートなことで聞きにくい」、「セクハラと捉えられかねない」と答えた人が合わせて59%で、女性の指導者より30ポイントも高くなっており、
健康は容れものによって決まる?病原はお役所に!!
明治初年、大森貝塚を発見した米動物学者モースが… - 毎日新聞
さて、こちらは約150万人の人間ドックのデータを解析し、日本人の「健康」像を変えていこうという話である。先ごろ日本人間ドック学会などが発表した検査データの新基準のことだ。
安倍政権、2つの宿願再挑戦 労働時間規制・医療費抑制」日経新聞電子版2014/4/22 21:28と裏腹である。
  • 示された新基準では、血圧や血中のLDL(悪玉)コレステロールなどいくつかの項目で「健康」と判定される範囲が従来よりかなり広くなった。分かりやすく言うと今まで異常と判定されていた人も、新基準が採用されれば健康と判定されることが珍しくなくなる
  • たとえばこの基準が導入されると最高血圧の上限は「129」が「147」になる。日本の基準は欧米に比べ厳しすぎたとの声もあるが、一方で基準緩和には専門医からの異論もある。新基準採用までには将来的な影響にも目配りした検討がさらに加えられるという
  • 「健康な人」を激増させそうな新健康像の御利益(ごりやく)である。もっともそれで個々人がより健康になるわけではない。くれぐれもはめを外さぬようご注意を。
《健全な肉体は、健全な社会に宿る》と金で健康指標が変えられると、いずれ《儲かる健康》なるものも出てきそうで、また《最も経済的な生き方》なるものも表れ、《スマートシティ構想》などでは病院と一体となった健康管理が行われるようになると、「自覚症状が有る無し」は不経済ということで、定期健診、予防管理で自然的健康を社会的健康に変えてゆく。
それは個人の生き方を変えることである。社会はこうして個人を束縛していく。「選択の自由がある」とは、一種の恫喝である。
「健康であっても、病院に行かなければならない。」どうして?とはもう思わなくなっている。

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