働きながら子育てできる社会に :日本経済新聞
5月5日の記事である。
「ワークライフバランスを実現する素晴らしい社会?」のように聞こえる。
しかし、穿って見れば、「働かなければ子育て出来ない苛酷な社会」とも読める。
「働かざるもの食うべからず」「職業を創り出し、人を産業ロボットにする社会」とサブリミナルな文字が点滅する。
「少子高齢化と大学」(4月28日)、「ファスト風土が、末端から壊死していく」(5月2日)は急速な産業化に拠る破綻を語る。
〈よる〉という字は、「拠る、依る、縁る、因る、寄る、由る」などと表記される。
「拠る」には《たてこもる》含意がある。産業化軍が拠り所とする信念が本末転倒をもたらしているのではないだろうか。
立ち止まって五感を鋭くし、叡智を引き出すことが必要に思える。
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