挨拶

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「なにごとのおわしますかは知らねどもかたじけなさに涙こぼるる」(西行)
徒然なるままに観想を記しています。

2014年5月22日木曜日

自省:思考停止せず

袴田事件:元裁判官「死刑ありきで自白採用」 物証弱さ認識 - 毎日新聞

袴田事件については、「「袴田事件」について思うこと」で述べた。
その後、『平気でうそをつく人たち』を読み、「自省」することの大切さを改めた。
あらゆる人間の悪の根源が怠惰とナルシシズムにある》と著者ペックはいう。そして、「集団ナルシシズム」について次のように言っている。
《この凝集力として最も大きな力をもっているのが、おそらく集団ナルシシズムだと思われる。この集団ナルシシズムは、その最も単純かつ最も心地よい形として、集団のプライドという形で表出される。グループの構成員が自分の所属するグループに誇りを抱くと同様に、グループ自体が自分のプライドを高める方向の動きをする。》
この「集団ナルシシズム」から脱却するには、個人の「自省」と「浄化」が必要である。冒頭の記事の中で、
熊本さんは「5点の衣類が出てから裁判長の考えが変わったようだ。(審理に与えるインパクトは)大きかった」と証言。自身は、衣類発見のタイミングなどが不自然と感じ、袴田さんとは別人のものと考えていた、と振り返った。
とあった。
裏切り者のレッテルを張られることを覚悟しなければならない。
それは相当に勇気がいることである。臆病ではだめである。
付和雷同せず、裁くということは一大事なのである。
袴田事件:48年 「捏造」生んだ「信念」 「犯人視」捜査記録明記 - 毎日新聞

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