「何かとしくまれた世の中だ」との宮内義彦氏のブログが取り上げられている。
その一部は次のようなものである。何か、違和感を感じる。
実は、この「バレンタインデーにチョコレートを贈る」という習慣を根づかせたのは日本のチョコレート屋さんだということです。今は第一線から退いていますが、とても前向きなビジネスマンで、大変な商才を持っていた方だと感じました。日本のチョコレートの売り上げの大きな部分がバレンタインデーを核としているということで、このような「しかけ」づくりは業界にとって大成功だといえましょう。やはり消費者がこの「しかけ」に乗って楽しい思いをするということが受け入れられたのでしょう。不思議なのはこれが海外ではほとんど知られていないことで、国際化には至っていません。
しかし、少し話が飛躍するかもしれませんが、人生そのものが「しかけられたもの」になることほど背筋を寒くするものはありません。私の世代でももう昔話になってしまっていますが、国中が戦争に突っ走ってしまった感のある太平洋戦争。今思うと国民全体が特定の方向に引っ張られてしまったように思います。これも長い時間をかけて政治が一方向へ動き出し、軍部の後押し、メディアが一致して国民の世論をつくりあげるなかで、どこかでpoint of no returnを越え、一気呵成(かせい)に走り出してしまったのです。こんな「しかけ」には要注意です。
正しい視点だと思うと同時に、何をいまさらという感じがする。
仕組んでいたのは、誰だったのと問いたい。
小泉劇場の「原発ゼロ」の主張といい、「あなた方が、産学官の連携で都合のいい仕組みを作っていたのでしょう」と考えるのは私だけでしょうか。
言いたい放題、やりたい放題だなあ。
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