介護職初任者研修を振り返り、「からだの不思議」について考えてみた。
自律神経、末梢神経、免疫機能などに思いが及んだ。そして、「浄化」作用について考えた。
しかし、「浄化」という言葉は、テキストのⅠにもⅡにも表れない。
「消化」は勿論多く検出される。
浄化は、ことバンクは次のように説明する。
1 きれいにすること。清浄にすること。「空気を浄化する」民族浄化などこわい面を持つ言葉である。
2 心身の罪やけがれを取り除くこと。社会の悪弊などを除いて、あるべき状態にすること。「腐敗した政治を浄化する」
3 ある地域から他民族を排し、民族構成を単一化すること。→民族浄化4 ⇒カタルシス
浄化は、カタルシスと同義だという。
カタルシスはあるかと考え引いてみた。これもない。
因みに、カタルシスは、次のように説明されている。
〈純化〉〈浄化〉〈排泄〉などを意味するギリシア語。アリストテレスが悲劇の機能を論じて,〈観客に感情のカタルシスをもたらすこと〉(《詩学》)として以来,演劇さらには芸術一般の,観・聴者に感情の激発とその後の心の軽快感,高揚感を生ぜしめる効果を指して用いられる。介護の世界は、浄化やカタルシスには無縁のようだ。
昇華という言葉は、次のように解説されている。
精神分析学用語。性的衝動ないしそのエネルギーを,性的でない,社会的に受入れられるような,なんらかの他の活動の形で表現するようにさせる無意識的過程。芸術,宗教などの文化現象もこの働きによるとする。これも、テキストⅡに、次のように
基本的な衝動などを社会的に価値の高い方法に置き換える。例えば,性や破壊の欲求をスポーツや芸術などに表現することで満足感を得る。とだけある。
浄化やカタルシス等、心理学的なこと、精神的なことは、選別されているように見える。
介護とは、身体的な介護だけではない、精神介護が重要だと考えるが、テキストの内容からは精神介護が抜けているように思える。介護士の領域ではないということか?
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