挨拶

ご同輩の、ご訪問、大歓迎いたします。
「なにごとのおわしますかは知らねどもかたじけなさに涙こぼるる」(西行)
徒然なるままに観想を記しています。

2014年4月15日火曜日

コピペについて

5日前に、この稿を起こし、下書きとして保存した。
本日の「(耕論)STAP、逆風の科学界」に刺激され、公開することにする。

論文倫理:大学で強化 『コピペは誇り捨てる』 自覚促す必修授業も」という。どこまでやれるか

「擬似大学」
大学の機構、カリキュラムがコピペであることを踏まえて推進することだ。
インターネットのコピペと、文章の引用と、方法の引用と、その境界をどうするか。
明治以来、西欧科学技術をコピペしてきたことを忘れてはならない。
それが、電子技術によって、みごとに浸透した、その成果である。
これを汚染と呼ぶこともできる。當に《進化とは、汚染のこと》なのである。
マスメディアが、マスプロ教育が大量にコピーされた人間をつくったのではなかったか。
学校教育そのものが、コピーである。
文化、文明は、飼い慣らしシステムであり、慣習は仕来りをコピーすることで伝えられた。
「虎穴に入らずんば虎児を得ず」で西欧文明を一心不乱にコピーしてきたではないか。
結果として、「ミイラ取りがミイラ」になって、後から附いてくるミイラを忌避する。
そうした異形を先導した偉業人が異形の人を排除する。
コピーが悪いのではなく、貼り付けるとき、論理性を破壊する、構成に問題があるのである。
系統だったコピペ、「習熟する」ことはこれからも必要である。
簡単にコピペすることの問題は、間違い、誤解が起こりやすく、論理の破綻のリスクが高いことにある。その破綻を見抜けなくなることが問題になる。
実験の場合には、偶然に結果が出ることがあるが、それを確実な方法・手順として確立するところが科学である。確実な方法とは再現性であるが、それは今、確率の問題として捉えられている。

小保方氏が求めているものは、何なのか。
「世界で初めて、STAP細胞を実験室で作った」という名誉なのか、「STAP細胞を作れる方法を見出した」という名誉なのか。
事故に遭ったことの主張と事故が起きるメカニズムについての主張が異なるようなものだ。
今回の双方の主張にこのような隔たりを感ずるのは私だけだろうか。

科学は技術を正せるか 本末転倒した分子生物学??

(耕論)STAP、逆風の科学界 ロバート・ゲラーさん、大隅典子さん
ロバート・ゲラーさんと大隅典子さんが利権を中心とした日本科学界の現状について警告している。詳細は本文を見てほしいが、要点は次のようである。科学は商業化されてはならない!!
ロバート・フラー氏は
《「小保方さんが悪かった」だけで終わらせてはいけない。》とトカゲのしっぽ切り、対症療法ではなく、《再発防止のために一番重要なのは研究機関のガバナンスの改善です。》と環視することの重要性を説いている。《役所からの天下りをなくし、官僚支配から研究者支配に切り替えること》は政治・経済に左右されないこと、《何よりも研究者が真理を語ることを説いた、ファインマンの精神を忘れてはなりません。》と真理を語ることを説いている。

要するに、問題は「実験プロセスを真理を語るにふさわしいものにすることなく、真理を発表した」拙速、〈成果の促成栽培〉にあるといえるのではないだろうか。
その事を指摘するのが「健全性を損なわせる『商業化』」と題する大隅氏の発言である。
東京からでなく、京都からでなく、東北の地からの発言に個人的な興味を持った。
それは次のようなものである。
《実に半世紀がかり。そうやって、本当のものが定着していきます。1本の論文だけで何かをいうのは、時期尚早なのです。》と一刀両断する。
《論文を書く前に学会などで発表し、議論して、もまれる、というプロセスが一般的でしたが、「掲載まで伏せる」というのがネイチャーの厳格な方針です。とにかくまずネイチャーに、と考える研究者も少なくありません。》ネイチャーの姿勢も批判する。
《報道も、時間をかけて検証するという科学の性格からすれば、一刻を争うものではないはずです。しかし、商業化の中で、研究機関も報道機関も先を急いでがんばる、というのが実態です。》マスコミ、マスプロという世相に流されていることを警告する。
《いわば「科学の作法」を弟子に伝えるのは先生の役割です。しかし、それが十分でなかったり、劣化コピーとして伝わったり、というのが実情です。》という。しかし大学には「コピミーウィルス」が蔓延している。「コピーミー」で先生は弟子を育てる。そのコピー元である先生の思想よりも志操が問題である。科学でなく、技術だけがコピーされた?従って、《実験ノートについても、その書き方のマニュアル本が出てきたのがこの10年くらいのことです。先生と弟子との間のコミュニケーションが足りなくなったことを示していると思います。》という。成果主義、効率主義で名を挙げようとする。
私見であるが、先生に〈システム思考の欠落〉を認めざるを得ない。人は、育てられたように他人を育てるのである。伝統の中に何か重要なものが欠落していたのであろう。
締めくくりとして、大隅氏が言う次の言葉は科学者のみならず、我々にとって重要である。
《分野によっては、研究結果や発見にこそ独創性があるので、他の文献や論文からの引用は、出典を明記すれば素材として活用していいという考えもあると聞きます。急速に広がったITを私たちはまだ使いこなせていない。便利だけれど、どう扱うべきなのか。》
我々は、生活が偽装されていくことに気づかない、いや気づけなくなろうとしている。
それを仕合わせと感じるように誘導されている。誰が気づくのであろうか?

2014年4月11日金曜日

ジャンボ機終焉

ジャンボ機 きょう国内線最後の運航NHKニュース(2014年4月1日)
を読み、大量輸送時代・高度成長時代を思う。
《ジャンボ機は、44年前の昭和45年、日本の空に登場し、2年後には国内線にも就航して、大量輸送時代の幕開けを告げる旅客機として親しまれてきました。》
《しかし、エンジンが4つのジャンボ機は、最近、主流の2つのエンジンの旅客機より燃費が悪く、老朽化が進んだことなどから、全日空は、31日の運航を最後に退役させます。》
  • 空の旅を身近に
《日本の高度経済成長や、いわゆるニクソン・ショック後の円高もあり、日本人の海外旅行者は、ジャンボ機導入の昭和45年におよそ66万人だったのが、2年後の昭和47年、140万人近くまで倍増し、48年に228万人、52年に315万人、54年に403万人と、急速に増えていきました。
また、1度に運ぶことができる乗客数の増加でツアーなどの団体割引が広がり、昭和47年の国内線への就航もあって、ジャンボ機が、空の旅をより身近なものに変えていきました。
特に日本航空は保有機が113機と世界で最も多くなりました。
また、全日空も47機に達し、名実共に、日本の空の主力機となりました。》
  • 米の科学技術を象徴
《国内の旅客航空会社が保有するボーイング747型機が引退の日を迎えた。全日本空輸(ANA)の最後の1機が31日午後、那覇発の最終フライトを終え羽田空港に到着した。最大500人超の乗客を一度に運べる巨大な機体から「ジャンボ」の愛称で親しまれ、1970年に就航してから150機以上の747が日本の空を飛び交った。飛行機による出張や旅行を身近なものにした功績は大きい。
 一方で最近は燃費の悪さや騒音問題などから徐々に活躍の場が減少。日本航空(JAL)が11年までに全機を退役させるなど、航空各社は高燃費でより燃費の良いボーイング777型機や小回りがきき各地の空港に飛ばせる中型の同787型機や同767型機などを重宝するようになっていった。747が姿を消す31日は、単に航空機の世代交代が進んだだけでなく、高度経済成長期以来の大量輸送時代が一つの転機を迎えた日として歴史に刻まれる。》
  • 日本の空を150機超が飛び交った
  • 発着枠が増加、騒音や燃油高も直撃
  • 大型機需要がなくなるわけではない
日本航空が経営破綻した一つの要因にジャンボ機の大量導入があるのではないかと、 <ジャンボ、日本航空、経営>をキーワードの検索したら、「NHK NEWS WEB “ジャンボ機”と日本の空の歩み」を見つけた。
  • 憧れの空の旅を身近に
  • 本土と沖縄の懸け橋にも
  • 憧れの科学技術の結晶
  • 日本の技術革新にも貢献
  • 一方で墜落事故も
  • ジャンボ機はこれからも
老朽化に伴い、他機と比較し、燃費が低下、安全性の確保が難しくなったことだ。空輸も大量輸送から多品種少量輸送でニーズを満たすということである。今後は貨物輸送機として活躍することになる。

2014年4月10日木曜日

STAP細胞問題のゆくえを追う

昨日、小保方氏の会見が放送された。
毎日新聞ニュースがその内容を要領よくまとめている。今後を考える。

  • 能細胞:STAP論文疑惑 小保方氏反論会見 科学的説得力なくhttp://goo.gl/RBNhbM
<会見の詳細>
<関連記事>
  • 万能細胞:STAP論文疑惑 小保方氏反論会見 「研究は自己流」 「STAP200回作製」http://goo.gl/H47yri
  • 万能細胞:STAP論文問題 小保方氏反論会見 「悪意なかった」強調 細部は明言避けhttp://goo.gl/PAzwPk
<論文はどうなる>
  • 万能細胞:STAP論文疑惑 ネイチャー、論文強制撤回も 小保方氏「結論正しい」http://goo.gl/myYNtl
<識者の見方>
  • 万能細胞:STAP論文問題 小保方氏反論会見 識者の話http://goo.gl/ZNxueT
  • 万能細胞:STAP論文疑惑 小保方氏反論会見 中村征樹・大阪大准教授の話http://goo.gl/ZJNd2T
<再発防止策は>
又毎日新聞は、社説、「STAP問題 外部の目で真相解明を」と真相解明を求めている。同感である。

2014年4月8日火曜日

WBC:「48年苦闘たたえたい」袴田さんに名誉ベルト

袴田さんに名誉ベルトが贈られた。 参照元:毎日新聞 2014年04月06日
《袴田さんは約48年間拘置され、死刑判決が確定しながら無実を訴えてきた。日本プロボクシング協会によると、WBCは「48年間の戦いをたたえたい」と贈呈を決めたという。》
《WBCは日本プロボクシング協会の呼びかけに応じ、再審開始を求める署名活動に加わるなど袴田さんを支援してきた。ベルトには袴田さんの顔写真を印刷したバッジが金具で付けられており、秀子さんは授与式後、「口数が少ない弟だが、きっと喜んでくれるはず。釈放されただけで十分と思っていたが本当にありがたい」と笑顔を見せた。》

名誉ベルト、名誉は保たれた・・・。

オキシトシンなるもの

NHKスペシャル 人体 ミクロの大冒険 第2回あなたを変身させる細胞が出す"魔法の薬"
2014年4月5日(土))から
内容のサマリーは以下の通り、
《私たちの身体をつくる60兆の細胞は、ある時期に一斉に「変身」する。それは思春期だ。その変化を経て私たちは「成長する個体」から「生殖できる個体」へと変貌を遂げる。では、細胞たちはどのようにしてこうした一斉の変化を実現しているのか。カギを握っているのが、内分泌細胞と呼ばれる細胞が出す“魔法の薬”ともいうべき、ホルモンだ。内分泌細胞が血液に送り込んだホルモンが全身をめぐり、受容体をもつ細胞を次々と変化させていくのだ。
最新研究からは、そうしたホルモンが脳に作用し、私たちの心を操っている事実も浮かび上がってきた。その特性に注目して自閉症治療に活かそうとする臨床試験もはじまっている。
第2回は細胞社会のメッセンジャー・ホルモンを軸に、思春期から親となる壮年期にかけて、私たちの成熟を促す細胞社会の仕組みを解き明かす。》

オキシトシンなるホルモンの働きが信頼関係をつくるキイである。
要旨を図解化してみた。
我々はホルモンに支配されているのではなく、積極的な行為によって、信頼を育て、生を養うことができるということだ。

2014年4月7日月曜日

「科学的思考」の欠落が「〈フクシマ〉を招いたのか

竹内均著『科学的思考とは何か』を再読した。
《技術の目的は、科学を人間の為に役立てることにある。》
として、〈現代技術の特徴〉を、
「束ね合わせ」「システム化」「ソフト・テクノロジー」「マネージメント」などが、現代技術の著しい特徴である。》
という。そして
《現代技術の特徴は、二重にも三重にもシステム的である。まず第一に、それは個々の技術の束ね合わせという意味でシステム的である。第二に、生産だけでなく、生産の結果生じる廃棄物の回収や循環を考慮しなければなっらないという意味でシステム的である。第三に、価値観や好みの変化や社会的責任を考慮しなければならないという意味でシステム的である。》
という。こういうわけで、新しい技術を計画し開発し完成するためには、
システム工学的手法が駆使されねばならない。》
という。それを必要とする理由が、少なくとも三つ考えられる。
《その第一は、右にも繰り返し述べた技術の社会的責任である。第二には、私たちが投下しうる人的資源や金には制限があり、従ってこのようなプロジェクトの相互評価をする必要が生じる。第三には、多方面からのアセスメントによって、思いもかけない見落としを防ぐことが可能になる。》
ということである。

これらは1980年代半ばの発言である。

我々の生活は、社会システムの一部であるから、システム思考で、対処しなければならないというのである。技術の進歩によって我々の活動は増幅され、単に一個人の活動に止まることができなくなった。その為我々は、システム思考を身につけ、部分最適だけでなく、全体最適の尺度も基準に行動を正す必要が出てきたという。
著者の意見にもっと積極的に取り組んでいれば、〈フクシマ〉は防げたであろうか?

その答えが日経ビジネスの以下の記事にあった。(2016/04/17)